ファシリテーターに必要なこと
「ザ・ファシリテーター」を読んだまとめ。
はじめに
内容は、フィクションだがストーリー仕立てになっており、感情移入もしやすく、状況が容易に想像できるので非常に読みやすい。
そして、ファシリテーターに必要な概念、考え方、スキル、手法が1冊にまとまっているが、
ボリュームが多いので、ジャンルを区切ってまとめておく。
今回は、ファシリテーター、ファシリテーションに関連するまとめ。
ファシリテーション
そもそもファシリテーションとは、「促進する」「容易にする」といった意味。
知恵や疑問を上手く引き出し、反応させ、一番優れた考えを導き出す。
結果として、議論の堂々巡りや出口のない議論を避け、事実に基づいた論理的・現実的な議論を促される。
最重要ポイントは、「論理を構造化」して、「可視化」して共有化すること。
ファシリテーター
ファシリテーションする人。
もちろん、常にフェアであることが重要。
ファシリテーションスキル
より良くファシリテートする上で、あると良い考えやスキル。
発言を促すスキル
- 全体を意識させる質問
- 時には反対の立場に立って、異なる視点を意識させる質問
- 分散(多様性)を意識させる質問
- 自分たちがコントロールできるものとそうでないものを意識させる質問
- 時間軸を意識させる
- 基準を意識させる
発言がしやすい環境づくり
- イエス、ノーで答えられる質問から入っていく
- 発言しやすい雰囲気、空間づくりの提供
- 発言が出にくい場合、その障害を察知して、取り除く
ファシリタティブ・リーダー
リーダー・責任者でもあり、ファシリテーターでもある場合、中立で居続けたり、議論に参加しないことはできない。
その場合は、ファシリタティブ・リーダーとなって、メンバーの意見を引き出し、よく聴き触発して、チームを引っ張る必要がある。
プロセスだけでなく、議論に参加し、意見も言う。
もちろん結果に対して責任も取る。
メンバーを触発させ、アイデアを生み出し、行動を変えていく。
まとめ
ファシリーションは手段であって、目的でない。
ただし、その手段も深く理解していないと目的が達成できず、結論もまとまらない。
様々な立場や環境の中で、効率よく、そして、最大限に目的を達成するために、上記を意識して、行動し、経験を積んでいくことが大切だ。